3種類の車いすを一覧で比較

比較項目自走式介助式電動
操作者利用者本人介助者利用者本人(ジョイスティック)
重量目安12〜18kg8〜14kg40〜150kg
後輪サイズ大(直径60cm前後)小(直径30〜35cm)小〜中
屋外走行○(介助者が押す)
折りたたみ○(大型)◎(コンパクト)△〜×(重量が大きい)
介護保険(要件)要支援2・要介護1以上要支援2・要介護1以上原則要介護2以上
月額目安(1割負担)500〜2,000円500〜1,500円3,000〜10,000円
維持費(充電等)なしなし電気代(月数百円程度)

自走式車いすの特徴と向いている人

自走式は最も一般的な車いすで、利用者本人が両手のハンドリム(タイヤ外周のリング)を操作して移動します。後輪が大きいため、屋外のわずかな段差やデコボコ道でも走行しやすいのが特徴です。

自走式をおすすめする方

  • 両腕の筋力・握力がある程度ある方
  • 屋外での移動(外出・買い物・散歩)が多い方
  • 自分のペースで移動したい方(自立性を重視する方)
  • 介助者がいない時間がある方

自走式の注意点

  • 重量が12〜18kgあるため、車への積み込みが介助式より大変
  • ハンドリムを長時間こぐと手のひらが痛くなる(手袋使用を推奨)
  • 後輪が大きいため、狭い廊下・洗面台への近寄りに制限が出ることがある

介助式車いすの特徴と向いている人

介助式は後輪が小さく(ハンドリムなし)、介助者が後方から押して移動します。後輪が小さいため全体がコンパクトで、折りたたみやすく車への積み込みも楽です。

介助式をおすすめする方

  • 常に介助者(家族・ヘルパー)が付き添う方
  • 上肢の力が弱く自分でハンドリムを操作できない方
  • 外出時に車に積み込む機会が多い方
  • 室内の狭いスペースでの使用が主な方

介助式の注意点

  • 利用者本人は自走できないため、常に介助者が必要
  • 段差越えは後輪が小さいため自走式より困難。介助者が持ち上げる必要がある
  • ロングの坂道は介助者の腰への負担に注意

電動車いすの特徴と向いている人

電動車いすはバッテリー+モーターで走行し、手元のジョイスティックで方向・速度を制御します。上肢の力がなくても長距離移動が可能なため、屋外での行動範囲を大きく広げられます。

電動をおすすめする方

  • 上肢の筋力が低下し、ハンドリムを自分で操作できない方
  • 屋外での移動距離が長い方(買い物・通院等)
  • 体力が著しく低下し、自走では疲れてしまう方
  • ALS・脊髄損傷など手動車いすが困難な疾患をお持ちの方

電動の注意点

  • 重量が40〜150kgと重く、車への積み込みが困難(リフト付き車両が必要な場合あり)
  • 認知機能が低下した方は操作が難しい場合がある
  • 毎日の充電管理が必要
  • 介護保険は原則要介護2以上(要介護1以下は例外給付の申請が必要)
  • 玄関の段差・廊下幅が電動車いすのサイズに対応しているか確認が必要
電動車いすの導入前に環境確認を

電動車いすは重量・サイズが大きいため、自宅の玄関段差・廊下・居室の扉幅・充電スペースを事前に確認してください。また道路の傾斜・縁石の高さなど通行ルートの確認も重要です。

用途別おすすめ比較

用途・状況おすすめ理由
室内での移動が主・介助者あり介助式軽量・コンパクト・介助者が押しやすい
屋外・外出が主・本人操作自走式屋外走行に強い・自立した移動が可能
長距離移動・上肢の力が弱い電動疲れず長距離を移動できる
車への積み込みが多い介助式軽量・コンパクトで積み込みやすい
リハビリ中・状態が変化する自走式(レンタル)状態に合わせて変更できる柔軟性
介助者なしで自立した外出がしたい電動(状態次第)または自走式本人が操作できることが条件

まとめ|3種類の車いす選び方チェックリスト

車いす種類選び 判断チェックリスト
  • ☑ 両腕の力でハンドリムを操作できるか確認した(→可能なら自走式)
  • ☑ 常に介助者が付き添うか確認した(→付き添うなら介助式)
  • ☑ 主な使用場所(室内・屋外・長距離)を確認した
  • ☑ 車への積み込みがあるか確認した(→あれば介助式が有利)
  • ☑ 要介護度を確認した(電動は原則要介護2以上)
  • ☑ 自宅・通行ルートのサイズ・段差を確認した(特に電動)
  • ☑ 試乗してフィット感を確認した

車いす選びに迷ったときは、福祉用具専門相談員に相談するのが最善です。体の状態・生活環境・予算を総合的に判断して最適な1台をご提案します。