介護保険レンタルの費用の仕組み
介護保険の福祉用具貸与(レンタル)を利用する場合、月額レンタル料の1〜3割を自己負担します。残りの7〜9割は介護保険から給付されます。
負担割合の区分
| 負担割合 | 対象となる方 |
|---|---|
| 1割負担 | 上記以外の方(大多数の利用者) |
| 2割負担 | 一定以上の所得がある方(単身世帯で年金収入等280万円以上など) |
| 3割負担 | 現役並みの所得がある方(単身世帯で年金収入等340万円以上など) |
負担割合は市区町村から発行される「介護保険負担割合証」に記載されています。毎年8月に更新されます。
主要13品目のレンタル費用相場一覧
以下の価格は2024年度の全国平均貸与価格をもとにした目安です。実際の価格は事業者・機種・地域によって異なります。
| 品目 | 月額全額(目安) | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
|---|---|---|---|---|
| 車いす(自走式・標準型) | 5,000〜20,000円 | 500〜2,000円 | 1,000〜4,000円 | 1,500〜6,000円 |
| 車いす(介助式) | 5,000〜15,000円 | 500〜1,500円 | 1,000〜3,000円 | 1,500〜4,500円 |
| 車いす(電動) | 30,000〜100,000円 | 3,000〜10,000円 | 6,000〜20,000円 | 9,000〜30,000円 |
| 介護ベッド(1モーター) | 8,000〜15,000円 | 800〜1,500円 | 1,600〜3,000円 | 2,400〜4,500円 |
| 介護ベッド(3モーター) | 12,000〜25,000円 | 1,200〜2,500円 | 2,400〜5,000円 | 3,600〜7,500円 |
| 床ずれ防止用マットレス | 8,000〜50,000円 | 800〜5,000円 | 1,600〜10,000円 | 2,400〜15,000円 |
| 歩行器(固定型) | 3,000〜7,000円 | 300〜700円 | 600〜1,400円 | 900〜2,100円 |
| 歩行車(キャスター付き) | 5,000〜15,000円 | 500〜1,500円 | 1,000〜3,000円 | 1,500〜4,500円 |
| 歩行補助つえ(T字杖) | 1,000〜3,000円 | 100〜300円 | 200〜600円 | 300〜900円 |
| 手すり(据置型) | 3,000〜8,000円 | 300〜800円 | 600〜1,600円 | 900〜2,400円 |
| スロープ | 2,000〜8,000円 | 200〜800円 | 400〜1,600円 | 600〜2,400円 |
| 移動用リフト | 10,000〜40,000円 | 1,000〜4,000円 | 2,000〜8,000円 | 3,000〜12,000円 |
| 体位変換器 | 1,000〜5,000円 | 100〜500円 | 200〜1,000円 | 300〜1,500円 |
支給限度額とは|使える上限金額
介護保険のレンタル・サービスには月額の支給限度額(利用限度額)が設定されており、要介護度によって異なります。
| 要介護度 | 月額支給限度額 | 1割負担の上限 |
|---|---|---|
| 要支援1 | 50,320円 | 5,032円 |
| 要支援2 | 105,310円 | 10,531円 |
| 要介護1 | 167,650円 | 16,765円 |
| 要介護2 | 197,050円 | 19,705円 |
| 要介護3 | 270,480円 | 27,048円 |
| 要介護4 | 309,380円 | 30,938円 |
| 要介護5 | 362,170円 | 36,217円 |
※2025年4月現在の支給限度額基準額(令和7年4月現在。出典:株式会社トーカイ 福祉用具レンタル・販売カタログ2025年度版)。福祉用具レンタルはこの限度額の中でホームヘルプ・デイサービス等と組み合わせて利用します。
ケアプランに計上されたサービスの合計が支給限度額を超えた場合、超過分は10割全額が自己負担になります。車いす+介護ベッド+在宅サービスを組み合わせる場合は、ケアマネジャーと費用シミュレーションを行うことをおすすめします。
2018年度からの価格上限規制
2018年10月から、同一品目の福祉用具貸与価格は「全国平均貸与価格の1.3倍以内」に収めることが義務付けられました(上限規制)。
また事業者は利用者に貸与する際に、当該品目の全国平均貸与価格と上限価格を書面で説明する義務があります。事業者から提示された価格が適正かどうか、確認するようにしましょう。
同じ品目でも事業者によって価格が異なります。上限規制の範囲内であれば価格差は合法です。主要な品目(介護ベッド・車いす等)は2〜3社から見積もりを取ることで、より適切な価格のサービスを選べます。
費用を抑えるためのポイント
- 必要な機能だけ選ぶ:「すべての機能付き」は不要。体の状態に必要な機能のみを選ぶと価格を抑えられる
- 複数事業者で比較:同じ品目でも事業者によって価格差がある。見積もり比較を怠らない
- 定期的な見直し:状態が改善した場合は、より安価な品目へのダウングレードを検討する
- 購入補助の活用:入浴補助用具・ポータブルトイレ等は特定福祉用具購入(年10万円上限)が使える。長期使用するなら購入の方が安い場合も
まとめ
- ☑ 自分の負担割合(1〜3割)を「介護保険負担割合証」で確認した
- ☑ 要介護度別の支給限度額を確認した
- ☑ 事業者から全国平均貸与価格・上限価格の説明を受けた
- ☑ 必要な機能だけを選んで費用を最小化した
- ☑ 複数事業者の見積もりを比較した